![]() <がんがら火と肥松の関係> 肥松(こえまつ)は、がんがら火には欠かせないもので大・小松明や文字火に使います。肥松は長時間燃え、更に雨でも風でも消える事がありません。これは樹齢40〜80年の木を伐採した後、10年以上経った切り株の根から採れるものです。といってもどの木からも採れるわけではなく、赤松か黒松に限られており、広い山中を探しても中々条件に合うものは見つかりません。また、あっても掘り起こしは大変な力仕事です。しかも切り株はいつも平面にあるとは限らず、急傾斜の場合には大変な作業ですし、掘り出したものを運ぶのも結構大変です。こうして一定の量を集めるには、約1年がかりの作業です。 がんがら火には、こうして掘り出された肥松が、毎年1,200キロと松(赤松)の割り木が640キロ必要となります。消費する側のがんがら火保存会としても、悪化の懸念がある肥松事情を踏まえて、使用量を減らしたり、代替のものを試したりと苦心を重ねています。 材料の調達については、業者の皆さん方に依頼して購入をしていますが、材料(赤松)の絶対数の減少などで数量確保が難しくなっています。肥松が採れなくなっている理由として、市場での赤松の需要がない事。また、伐採しない、増えない。マツクイムシによる被害が急増し、松が枯れてしまっている事などが上げられます。こういう状況の中で、過去の記憶や情報(同業者等の)を頼りに肥松を集めてもらうというご苦労をして頂いています。 今の所、肥松に代わる有力なものが見つからないので、何とかするしか有りません。がんがら火は、肥松を材料の主体として大量に使う火の祭事(全国的にも珍しいらしい)だけに、この問題は存続にも関わります。しかし、様々な問題が出てくる事は寧ろ自然のこととして、350年以上続く伝統の火を絶やさないよう、がんがら火保存会一同がんばっています。
|
||||||||||||